くらしの健康診断
2024年04月10日 [くらしの健康診断]
施設を探す前に〜考えるべきポイント
みなさん、こんにちは!
司法書士の清水です。
当所では常時50名近くの方の被後見人(任意後見含む)の生活サポートをしているノウハウを活かし、有料老人ホームを探されているご本人やご家族のご相談に応じることがあります。
有料老人ホームなど施設見学に行かれる前にどのようなことを考えておいたほうがよいかポイントをお伝えいたします。
@ ひとりでトイレにいけなくなった
A 火の始末ができなくなった
B 介護度が「要介護3」になった(横浜市特別養護老人ホームの入所要件)
C 介護を担当している家族が介護疲れで体調を崩した
このように自宅での介護に限界を迎える、体調が悪くなって入院したものの自宅に戻れずにやむを得ず施設入居に至る方が多いです。
施設入居はゴールではありません。自分らしく生活し続けるための手段です。
お元気なうちから、医療的ケアや介護が必要になったらどこでどのような生活を送りたいのか考えていきましょう。
おそらく施設に対して、どちらかというとネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。不安のある方も多いかと思います。
百聞は一見に如かずです。
有料老人ホームや特別養護老人ホームの多くは見学が可能です。
(ただし、コロナウィルスやインフルエンザなど感染症対策で見学や面会を制限している施設もあるため事前の確認が必要です。)
実際に自分の目でたしかめ、現場の方の声を聴くことで不安の払しょくにつながります。
・住み慣れた家の近くがよい
・駅に近くて利便性がよく、買い物もしやすいところがよい
・部屋が広くて日当たり良好、眺望がよい
・ライフスタイルを変えたくない(お酒が飲める、外出が自由、規定回数以上の入浴ができる)
・サークル活動やレクリェーションが充実しているところがよい
・食事が美味しい(肉と魚などコースが選べる)
自由気ままに過ごしていたご自宅から施設への引っ越しはひとつの決断です。
ライフスタイルを変えたくない、今の生活を続けられるところを選びたいというお気持ちはとってもよくわかります。
しかし今だけではなく、介護が必要になった場合など5年、10年後の自分の姿も想像して選ぶことをお勧めしています。
そして、忘れてほしくないのは、すべての理想が叶う完ぺきな施設はないということです。自分が求めることに優先順位をつけて、絶対にゆずれないこと、妥協しても仕方がないことを前もって整理しておくことが必要です。
その場合は、例えば下記のようなことを考えて選ぶ必要がでてきます。
・子どもに負担をかけたくないので、通院介助は施設でやってくれるところがよい
・長年お世話になっているかかりつけ医のクリニックに通いたいので、施設看護師がきちんと連携してくれるところがよい
・病院ではなく施設で自然な形で最期を迎えたいので、看取りまでしっかりやってくれる体制が整っているところがよい
また、月額利用料とは別に「入居一時金」という入居時に施設に支払う費用が必要な場合もあります。入居時に一定期間分の家賃を前払いすることで月額利用料が安くなるものです。
月額利用料や入居一時金をどれだけ支出するか判断には、年齢、既往歴や現在の健康状態から予想される病気のリスクなど様々な要素を最大限勘案する必要があります。
下記の図のとおり、日常生活に制限のある「不健康な期間」すなわち医療的ケアや介護が必要となる期間は男性では約9年、女性では約12年と言われています。
かなり長期間の支出を想定する必要がありますね。
当所で施設探しをアドバイスする場合は、施設探しについて「子どもさんに口を挟んでもらっても、お金は自分で賄いましょう!!」を合言葉としてお伝えしています。
例えば80歳の人が20年長生きして100歳を迎えたとしても、子どもさんに経済的負担をかけないよう預貯金などからの支払いが資金ショートしないシュミレーションをしっかりした上で金額をアドバイスしています。
今回は有料老人ホームなど施設見学に行かれる前にどのようなことを考えておいたほうがよいかポイントをご紹介しました。
次回は実際に見学に行ったとき、どんなことに気を付けたほうがよいのかをご紹介します。
司法書士の清水です。
当所では常時50名近くの方の被後見人(任意後見含む)の生活サポートをしているノウハウを活かし、有料老人ホームを探されているご本人やご家族のご相談に応じることがあります。
有料老人ホームなど施設見学に行かれる前にどのようなことを考えておいたほうがよいかポイントをお伝えいたします。
施設の情報収集はお早めに
在宅介護を受けて生活されてきた方の施設入居のタイミングとしてよくあるのは、下記のような場合です。@ ひとりでトイレにいけなくなった
A 火の始末ができなくなった
B 介護度が「要介護3」になった(横浜市特別養護老人ホームの入所要件)
C 介護を担当している家族が介護疲れで体調を崩した
このように自宅での介護に限界を迎える、体調が悪くなって入院したものの自宅に戻れずにやむを得ず施設入居に至る方が多いです。
施設入居はゴールではありません。自分らしく生活し続けるための手段です。
お元気なうちから、医療的ケアや介護が必要になったらどこでどのような生活を送りたいのか考えていきましょう。
おそらく施設に対して、どちらかというとネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。不安のある方も多いかと思います。
百聞は一見に如かずです。
有料老人ホームや特別養護老人ホームの多くは見学が可能です。
(ただし、コロナウィルスやインフルエンザなど感染症対策で見学や面会を制限している施設もあるため事前の確認が必要です。)
実際に自分の目でたしかめ、現場の方の声を聴くことで不安の払しょくにつながります。
施設に何を求めるのか?
まず、希望する施設の条件としてよく皆さんが挙げられることを紹介します。・住み慣れた家の近くがよい
・駅に近くて利便性がよく、買い物もしやすいところがよい
・部屋が広くて日当たり良好、眺望がよい
・ライフスタイルを変えたくない(お酒が飲める、外出が自由、規定回数以上の入浴ができる)
・サークル活動やレクリェーションが充実しているところがよい
・食事が美味しい(肉と魚などコースが選べる)
自由気ままに過ごしていたご自宅から施設への引っ越しはひとつの決断です。
ライフスタイルを変えたくない、今の生活を続けられるところを選びたいというお気持ちはとってもよくわかります。
しかし今だけではなく、介護が必要になった場合など5年、10年後の自分の姿も想像して選ぶことをお勧めしています。
そして、忘れてほしくないのは、すべての理想が叶う完ぺきな施設はないということです。自分が求めることに優先順位をつけて、絶対にゆずれないこと、妥協しても仕方がないことを前もって整理しておくことが必要です。
5年、10年後の自分に何が必要なのか?
例えば、これまで以上に医療的ケアや介護の優先度は増します。その場合は、例えば下記のようなことを考えて選ぶ必要がでてきます。
・子どもに負担をかけたくないので、通院介助は施設でやってくれるところがよい
・長年お世話になっているかかりつけ医のクリニックに通いたいので、施設看護師がきちんと連携してくれるところがよい
・病院ではなく施設で自然な形で最期を迎えたいので、看取りまでしっかりやってくれる体制が整っているところがよい
資金計画もお忘れなく:子どもに口を挟んでもらっても、お金は自分で賄うのが鉄則
民間の会社や法人が運営する「有料老人ホーム」の場合は施設によって月額利用料に幅があります。スタッフの配置人数や提供するサービスの内容に応じて料金設定をしているからです。また、月額利用料とは別に「入居一時金」という入居時に施設に支払う費用が必要な場合もあります。入居時に一定期間分の家賃を前払いすることで月額利用料が安くなるものです。
月額利用料や入居一時金をどれだけ支出するか判断には、年齢、既往歴や現在の健康状態から予想される病気のリスクなど様々な要素を最大限勘案する必要があります。
下記の図のとおり、日常生活に制限のある「不健康な期間」すなわち医療的ケアや介護が必要となる期間は男性では約9年、女性では約12年と言われています。
かなり長期間の支出を想定する必要がありますね。
当所で施設探しをアドバイスする場合は、施設探しについて「子どもさんに口を挟んでもらっても、お金は自分で賄いましょう!!」を合言葉としてお伝えしています。
例えば80歳の人が20年長生きして100歳を迎えたとしても、子どもさんに経済的負担をかけないよう預貯金などからの支払いが資金ショートしないシュミレーションをしっかりした上で金額をアドバイスしています。
今回は有料老人ホームなど施設見学に行かれる前にどのようなことを考えておいたほうがよいかポイントをご紹介しました。
次回は実際に見学に行ったとき、どんなことに気を付けたほうがよいのかをご紹介します。