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くらしの健康診断
2024年04月17日 [くらしの健康診断]

エンディングノートは、人生の必需品

エンディングノートは、人生の必需品
みなさん、こんにちは!
司法書士の清水です。
当事務所は2001年開業からこれまで2000人以上の方々の「くらしや住まい」に関するご相談やサポートをしてまいりました。
ここ数十年の間に、日本社会は少子高齢化が急速に進み、また家族の有り様も大きく変わりました。
このブログでは、豊かなくらし実現のために役立つテーマを選び、みなさまに定期的にお届けしております。
今回はエンディングノートについて、お話しします。
エンディングノート作成がなぜ勧められているのでしょうか?
作成するとあなたにどんな良いことがあるのでしょうか?



エンディングノートのイメージは?
エンディングノートと聞くとなんとなくネガティブなイメージを感じる方も多いと思います。
書くことを進められたけど、いまいち筆が進むないといった方も多いかもしれません。
最近ではネガティブなイメージを払拭するため、ライフデザインノートなど様々な名がつけられています。


老後のくらしの相談の特徴
老後のくらしに関する相談は、相続など特定の分野の相談と異なります。相談者が相談内容をはっきり分かっていて「◯◯について相談したい」といったかたちの相談ではなく、「老後のくらしが心配なので相談したい」という漠然とした言い方で相談に来られます。
なぜ他の多くの相談と異なり漠然としたものになるかと言いますと、@相談範囲が広範囲であること、A不安が1つ1つ別々に存在しておらず、大小複数の不安要素(お金、健康、住まい、家族・人間関係など)が組合わさって、かつ、それぞれが影響しあって1つの大きな塊となって現れているので、その正体が分かりにくいからです。


エンディングノートで不安の正体をつきとめましょう!
まずはその不安や心配はどんな不安要素で構成されているのか?その原因を探ることが第一歩となります。
不安要素は人それぞれ置かれている状況により異なるので(例えば、年金・財産額、家族構成、健康状態、持家・賃貸など)、そこを把握しないことには次のステップである具体的な解決策を考えることに進めません。

エンディングノートは、お金や財産に関すること、健康や医療に関すること、自宅や施設に関すること、家族や知人友人に関することなど項目ごとに整理して書けるように工夫されているので、現状把握にとても役立ちます。
日々のくらしが忙しく、自分が置かれている状況を俯瞰して見る機会を持っていない方がほとんどなので、ノートに整理して明確になるだけてスッキリされる方も多いです。

現状把握ができると、自分が何に不安を抱いているのか?その原因も明確になってくるので(反対に大切なことなども見えやすくなります)、適切な解決策も見いだしやすくなります。
例えば、老後の「資金不足」が1つの原因と分かれば、生活改善を進めていきます。また、病気や事故など予期せぬ出来事に遭遇した場合に「身近な親族がいない(困ったときに助けてくれる人がいない)」ことが1つの原因と分かれば、オリジナルセーフティネットづくりを進めていきます。
「一人で在宅生活」を続けていくことが1つの原因と分かれば住み替えや施設入所を進めていきます。


エンディングノートは他にも役立つことが
エンディングノートは緊急時や備忘記録、これからの人生設計にも役立ちます。
例えば、突如病気が見つかって入院することになった際に緊急連絡先としてノートに記載していた親族・友人知人にすぐに連絡できたり、救急搬送されたときに支援者に預金口座情報を伝えて引き出しをお願いしたり、ノートに記載されていることで認知症など判断能力が低下したときも支援者が気持ちを推し量って適切なサポートができます。

このようにエンディングノートは、決してネガティブなものではなく、自分のくらしの現状把握、緊急時対応、今後の生活設計、また相続の準備などでにも役立つ人生の必需品と言えます。
ぜひ、老後のくらし・住まい安心の実現のために上手にご活用ください。