くらしの健康診断
2024年08月07日 [くらしの健康診断]
老後のくらしを左右する!インフォーマル・フォーマルネットワーク
みなさん、 こんにちは!
司法書士の清水です。
前回のコラムでは「離れて暮らす親御さんの異変のSOSをキャッチできなかった例」を取り上げ、どうすればよかったのか事前にできる準備や予防策をお伝えしました。
その中で家族だけでなんとかしようとせずに、ケアプラザや近所の人たちなど地域の力を借りて、みんなで見守り支えていくことの重要性をお話しました。
今回はさらに話を深め「老後のくらしを左右する!フォーマル・インフォーマルネットワーク」についてお伝えします。
インフォーマル・フォーマルネットワークは、豊かなくらしを実現させる、困難な状況に直面したときの支えとなる「セーフティネット」づくりの重要な要素です。
@インフォーマルネットワークとは
身近な人との個人同士のつながりです。
【例】
家族・友人知人・ご近所さん
趣味サークル・コミュニティとのつながり
ボランティア団体など
Aフォーマルネットワークとは
行政や企業、NPOなど制度によって構成されるネットワークです。
【例】
区役所・ケアプラザ、社会福祉協議会など支援者
かかりつけ医、ケアマネジャーなど福祉関係者
民生委員、法律家などの相談窓口
民間(SECOM・ALSOKなど)・公的(安心電話)の見守り
デイサービスなどくらしを支えるサービスなど
家族・友人知人などインフォーマルネットワークがあれば、気持ちを聞いてもらうなど感情的なサポートが受けられるので、孤独感が解消されますし、人とのつながりは日々の生活に活力と喜びをもたらしてくれます。
インフォーマルなネットワークがなかったとしてもフォーマルネットワークに属する支援者や福祉関係者などとも感情的なつながりや安心感を得ることはできます。
仕事や業務という限界はありますが、人と人との関係です。お互いの人となりを知り、信頼関係を少しずつ作っていくことはできます。
A孤立の防止・問題の早期発見につながる
高齢の方にとって、社会とのつながりを持つことは孤立の防止や認知機能の維持・向上のためにも大切です。また、認知症の初期症状など、自分では気づきにくい異変に気付いてもらいやすくなります。また、信頼のおける人たちがかかわってくれることで、相談しやすくなりますので、問題が大事にならないうちに対処できるようになします。
B日常生活の支えとなる
ネットワークは緊急時や災害時に力を発揮しますが、日常のちょっとした困りごとを相談できたり、解決するための手伝いをしてもらえるので、ふだんの生活でも大きな支えとなります。
また、社会的にも孤立が進むことで必要な支援や情報にアクセスできなくなる可能性があります。
そのようなことにならないために、どのようなことに注意したら、より良いネットワークが築けるのかポイントをお伝えします。
@インフォーマルネットワークの場合
何かあった時に気軽に相談できるような間柄が理想ですが、そこには信頼関係がベースにないと難しいものです。
信頼関係は一朝一夕で築くことはできません。日々の積み重ねがあってこそ、築くことができます。
◆コミュニケーションをとりあいましょう
家族・友人知人・ご近所さんなどと、定期的に連絡を取り合うことで関係を深めていきましょう。
◆お互い様の精神で
一方通行で助けてもらうのではなく、困ったときはお互い様、互いに助け合うことが大切です。
◆共通の関心ごとや趣味で絆アップ
共通点がある人同士の場合は、より緊密な絆が作ることができます。
いくら親しい関係であっても、「親しき中にも礼儀あり」を忘れず、適切な距離を保つことが不可欠です。
あまりにも一方的に依存すると関係が悪化する可能性があるので、距離感は大変重要です。
Aフォーマルネットワークの場合
フォーマルネットワークの利用を考えるときに、友人知人からまた聞きした情報だけで利用するかどうかを判断される方もいらっしゃいます。
自分自身の目と耳で見て、聞いて情報を得るようにしましょう。
◆情報を積極的に収集しておきましょう
必要な時に利用できるようにどのような制度や機関が利用できるのか、地域の資源を見渡しておきましょう。
◆接点をもっておきましょう
例えば、ケアプラザ主宰の地域のイベントやセミナーに参加することで、どのような雰囲気なのかどのような人が支援者として在籍しているのか前もって知ることができます。
◆正式な手続きやルールを理解しておきましょう
フォーマルネットワークを利用する場合は申請手続きや利用条件などのルールを正確に理解しておくことが必要です。
フォーマルネットワークであっても、最終的には人と人との関係性になります。
できること、できないことを理解し、過度なサービスを要求しないように節度をわきまえてお付き合いすることが肝要です。
司法書士の清水です。
前回のコラムでは「離れて暮らす親御さんの異変のSOSをキャッチできなかった例」を取り上げ、どうすればよかったのか事前にできる準備や予防策をお伝えしました。
その中で家族だけでなんとかしようとせずに、ケアプラザや近所の人たちなど地域の力を借りて、みんなで見守り支えていくことの重要性をお話しました。
今回はさらに話を深め「老後のくらしを左右する!フォーマル・インフォーマルネットワーク」についてお伝えします。
インフォーマル・フォーマルネットワークとは
自助努力だけでなんとかするのではなく、周囲のサポートや社会資源を積極的に活用することの備えが大切です。インフォーマル・フォーマルネットワークは、豊かなくらしを実現させる、困難な状況に直面したときの支えとなる「セーフティネット」づくりの重要な要素です。
@インフォーマルネットワークとは
身近な人との個人同士のつながりです。
【例】
家族・友人知人・ご近所さん
趣味サークル・コミュニティとのつながり
ボランティア団体など
Aフォーマルネットワークとは
行政や企業、NPOなど制度によって構成されるネットワークです。
【例】
区役所・ケアプラザ、社会福祉協議会など支援者
かかりつけ医、ケアマネジャーなど福祉関係者
民生委員、法律家などの相談窓口
民間(SECOM・ALSOKなど)・公的(安心電話)の見守り
デイサービスなどくらしを支えるサービスなど
ネットワークを構築しておくことのメリット
@感情的なつながりが得られる
家族・友人知人などインフォーマルネットワークがあれば、気持ちを聞いてもらうなど感情的なサポートが受けられるので、孤独感が解消されますし、人とのつながりは日々の生活に活力と喜びをもたらしてくれます。
インフォーマルなネットワークがなかったとしてもフォーマルネットワークに属する支援者や福祉関係者などとも感情的なつながりや安心感を得ることはできます。
仕事や業務という限界はありますが、人と人との関係です。お互いの人となりを知り、信頼関係を少しずつ作っていくことはできます。
A孤立の防止・問題の早期発見につながる
高齢の方にとって、社会とのつながりを持つことは孤立の防止や認知機能の維持・向上のためにも大切です。また、認知症の初期症状など、自分では気づきにくい異変に気付いてもらいやすくなります。また、信頼のおける人たちがかかわってくれることで、相談しやすくなりますので、問題が大事にならないうちに対処できるようになします。
B日常生活の支えとなる
ネットワークは緊急時や災害時に力を発揮しますが、日常のちょっとした困りごとを相談できたり、解決するための手伝いをしてもらえるので、ふだんの生活でも大きな支えとなります。
ネットワークを構築するためのコツ
ネットワークが不足してしまうと、何よりも精神的に孤独を感じやすくなりますし、日常生活での困りごとが解決できず、不安がつのってしまうかもしれません。また、社会的にも孤立が進むことで必要な支援や情報にアクセスできなくなる可能性があります。
そのようなことにならないために、どのようなことに注意したら、より良いネットワークが築けるのかポイントをお伝えします。
@インフォーマルネットワークの場合
何かあった時に気軽に相談できるような間柄が理想ですが、そこには信頼関係がベースにないと難しいものです。
信頼関係は一朝一夕で築くことはできません。日々の積み重ねがあってこそ、築くことができます。
◆コミュニケーションをとりあいましょう
家族・友人知人・ご近所さんなどと、定期的に連絡を取り合うことで関係を深めていきましょう。
◆お互い様の精神で
一方通行で助けてもらうのではなく、困ったときはお互い様、互いに助け合うことが大切です。
◆共通の関心ごとや趣味で絆アップ
共通点がある人同士の場合は、より緊密な絆が作ることができます。
いくら親しい関係であっても、「親しき中にも礼儀あり」を忘れず、適切な距離を保つことが不可欠です。
あまりにも一方的に依存すると関係が悪化する可能性があるので、距離感は大変重要です。
Aフォーマルネットワークの場合
フォーマルネットワークの利用を考えるときに、友人知人からまた聞きした情報だけで利用するかどうかを判断される方もいらっしゃいます。
自分自身の目と耳で見て、聞いて情報を得るようにしましょう。
◆情報を積極的に収集しておきましょう
必要な時に利用できるようにどのような制度や機関が利用できるのか、地域の資源を見渡しておきましょう。
◆接点をもっておきましょう
例えば、ケアプラザ主宰の地域のイベントやセミナーに参加することで、どのような雰囲気なのかどのような人が支援者として在籍しているのか前もって知ることができます。
◆正式な手続きやルールを理解しておきましょう
フォーマルネットワークを利用する場合は申請手続きや利用条件などのルールを正確に理解しておくことが必要です。
フォーマルネットワークであっても、最終的には人と人との関係性になります。
できること、できないことを理解し、過度なサービスを要求しないように節度をわきまえてお付き合いすることが肝要です。