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くらしの健康診断
2024年12月04日 [くらしの健康診断]

ここ最近増えている老後の相談ベスト3

相談ベスト3
みなさん、こんにちは!
司法書士の清水です。
当事務所は2001年開業からこれまで2000人以上の方々の「くらしや住まい」に関するご相談やサポートをしてまいりました。
二十数年の間、社会の変化に伴いライフスタイルも様変わりし、その世相を反映し当所に寄せられる相談内容も変わってきた気がします。
今回は、「解決策をご提案する上で当所が大切にしていること」、「ここ最近、増えている相談ベスト3」についてお話します。

当所が大切にしていること
開業当時、社会問題化していた借金やヤミ金問題の相談が多数寄せられました。
単純に自己破産や個人再生の申立てをすれば解決というわけではなく、借金を重ねるに至った背景や家族関係など原因をふまえて生活再建策を考えなければ、結局、同じことを繰り返してしまう方がいるということを思い知らされました。
その時の経験から、問題を抱えている本人だけではなく、家族全体に焦点を当てた包括的な解決策の提案を意識するようになりました。
個々の家族メンバーの問題が他の家族メンバーに与える影響を考慮し、家族全体の調和を図れるようにしています。


最近、増えている相談ベスト3

◆相続
離婚や再婚による家族関係の複雑化や親族関係の希薄化によって、相続が発生したことで初めて親族の存在を知る、連絡をとる必要性がでてくる方が増えています。
また、兄弟姉妹間、親子間であっても家族間の不和で何年も連絡をとりあっていないケースも見受けられます。
個々の相続人の利害を理解しつつ、親族全体の関係を考慮してスムーズに遺産分割ができるうようにサポートしています。
連絡先がわからない、直接連絡をとることが憚られる方にとっては当所が法的な観点から事情を説明したり、親族同士の遺産分割協議の場に同席し調整役になることで、安心される方も多いです。


◆遺言
親族関係が希薄化すると、遺産分割に関するトラブルが生じやすくなります。遺言によって遺産の分配方法を明確にしておくことでトラブルを予防したい人が増えています。
また、親族関係が複雑になると、相続人が誰かを特定することが難しくなることがあります。遺言作成をきっかけに、前もって相続人を特定したいという方も多いです。
核家族化、単身者の増加によって親族以外の人や自分が関心を寄せているNPOなどに遺贈したいというご相談も最近、増えてきた気がします。
遺言作成はご自身の意思を形に残すという意味で有効ですが、親族間の関係を考慮することが重要です。当所では遺言者の意思を尊重しつつ、遺言によって親族間の対立が生じないようにするための助言をしています。


◆老後の生活全般
以前は「成年後見制度の仕組みが知りたい、認知症の親の利用を検討したい」、「遺言を書きたい」「相続でもめそうな親族関係なので、どうしたらよいか」などピンポイントの相談が多かったです。
最近では、「これからの生活に対する漠然とした不安」を訴えられたり、「トラブルになりそうな問題がないかチエックしてほしい」など顕在化しないうちに予防策を講じたい方が増えている気がします。
例えば、不動産登記の相談に来られた際に「認知症の母のことも相談したいのですが・・・」と他のご家族のご心配ごとも打ち明けてくださる方も多いです。
また、老後を見据えた不動産の活用法や売却、遺言書の作成などの相続対策、任意後見制度や家族信託の活用など複合的な内容に話が及ぶこともあります。

中には直接的な介護や家の修理や片付けの話など、専門外のことがあります。また、司法書士の範疇を超えて弁護士や税理士が対応する内容もあります。
その場合はこれまで成年後見業務で培ってきたネットワークを活かして区役所やケアプラザの方にアドバイスいただけるよう手配しています。
住まいやくらしのことは、当所で主宰している信頼できる地域の専門事業者の団体「オーケストライフ」や11の士業グループ「LTR」の専門家と一緒に対応させていただいたりしています。

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